宅配ボックス - お役立ち情報 -
たった一つの設備導入が、満室への転機だった
賃貸経営において空室は最大のリスク。
家賃を下げるか、広告費を増やすか――。
そんなジレンマの中、わずか数十万円の投資で4戸の空室を一気に埋めた管理会社の事例をご紹介します。
背景:埋まらない1LDK、家賃7万円帯の苦戦
福岡県内にある築10年のアパート(全12戸)。うち1LDKの4戸が半年以上空室でした。
家賃設定は周辺相場と同水準。しかし、競合物件との差別化ができていないことがネックに。
管理会社は「女性の単身者や共働き世帯に響く設備」を模索していました。
きっかけ:再配達トラブルからの気づき
既存入居者から「宅配が受け取れない」「再配達ばかりで困る」との声が寄せられていたことをヒントに、管理会社は宅配ボックスの導入を検討。
設置費用は工事込みで約25万円(3ボックス)。即決しました。
導入から1ヶ月で全室成約、その理由とは
- 導入告知を自社HP・ポータルサイトに即反映
- 募集図面に「宅配ボックス付き(2024年3月新設)」と明記
- 女性向けのチラシを駅前で配布(再配達ストレス訴求)
結果、問い合わせが急増し、1ヶ月以内に4室すべて成約。
契約者の7割が女性で、「宅配ボックスがあるのが決め手だった」と明言しています。
コストの内訳と導入効果
実際にかかった費用と導入後の経済効果は以下の通り。
項目 | 費用・効果 |
---|---|
宅配ボックス本体 | ¥150,000 |
設置工事・電気工事 | ¥100,000 |
合計投資額 | ¥250,000 |
空室4戸分の月収改善 | ¥280,000(家賃¥70,000×4) |
回収期間 | 0.9ヶ月 |
1ヶ月で回収できる高ROI設備として、管理会社内でも「再現性の高い成功例」として社内共有されたとのことです。
入居者の声:「なくては困る設備」へ
「仕事で帰りが遅く、これまではいつも不在票でした。宅配ボックスがあると、ストレスなく受け取れてありがたいです。」(30代女性・新入居)
「防犯上も安心。直接会わずに済むのが今の時代に合っていると思います。」(20代会社員)
Q&A:宅配ボックス導入にまつわる疑問
Q1:この成功は偶然では?
いいえ。他の管理物件でも同様の効果が出ており、再現性のある戦略といえます。
Q2:導入が遅くなると競合に出遅れる?
すでに設置物件が標準になりつつある今、「あるべき設備」になっています。今がラストチャンスとも言えるタイミングです。
Q3:設置に行政支援や補助金はある?
地域によっては「非対面対応」支援や防犯設備として補助対象になることもあります。自治体のHPをご確認ください。
まとめ:「設備投資」と「入居満足」はつながっている
宅配ボックスの導入は、単なるオプションではなく“選ばれる物件”になるための必須条件になりつつあります。
今回の事例のように、数十万円の投資が大きな成果につながることは珍しくありません。
管理会社・オーナーにとって、空室解消の突破口として今一度、検討する価値は大いにあるでしょう。