宅配ボックス - お役立ち情報 -
設置場所ひとつで、宅配ボックスの価値が変わる
宅配ボックスは、設置場所によって利便性や入居者満足度が大きく変わる設備です。
導入したものの使われない、あるいは不満が出てしまうケースの多くは「配置ミス」が原因です。
本記事では、宅配ボックスの設置位置をどう選ぶか、物件タイプ別の成功例やNG例、そして実際の入居者アンケート結果をもとに“使われる宅配ボックス”の条件を解説します。
エントランス近くがベスト?物件タイプ別の配置戦略
宅配ボックスの設置位置にはいくつかの選択肢がありますが、それぞれメリット・デメリットがあります。
設置場所 | メリット | 注意点 |
---|---|---|
エントランス前 | 荷物の受け取り・預けがしやすい/目立つ | 雨・盗難対策が必要/デザイン次第で印象に影響 |
ポスト横 | 動線が自然で利用率が高い | スペースが限られる/大型ボックスの設置が難しい |
駐車場脇 | 車利用者には便利 | 暗所になる/女性入居者は不安を感じやすい |
屋内設置(共用廊下等) | 雨風対策が不要/セキュリティが高い | 設置スペースが限定的 |
設置場所によるトラブル事例
東京都の築25年のアパートで、宅配ボックスを建物裏側の空きスペースに設置。
外から見えにくく安心と思われましたが、利用率は2割以下。
アンケートでは「見えない場所にあり不安」「夜間は暗くて怖い」という声が多く、最終的にエントランス脇に移設されました。
Q&A:宅配ボックスの設置位置についてよくある疑問
Q1:宅配業者の使いやすさも考えるべき?
はい。荷物の預け入れが複雑だと利用されなくなるケースも。設置場所に案内表示があるとベターです。
Q2:屋外でも大丈夫?
防水・耐候性があるモデルであればOK。屋根のない場所では簡易的な庇(ひさし)を設置するケースもあります。
Q3:屋内設置にするとスペースが足りない場合は?
壁埋め込み式や省スペースタイプなど、製品選びで対応可能です。
結論:設置場所選びが“選ばれる物件”の分かれ道
宅配ボックスは、単なる「設備」ではなく、使って初めて価値が出るもの。
利用率を高め、入居者の満足度・安心感を引き出すには、設置場所の工夫が不可欠です。
「とりあえず置く」から「生活動線を想定して配置する」へ。これが、選ばれる物件の共通点です。